セラピストなのに眠くなる・・・その理由は?

トラブルあるある

お客様を施術中にウトウトと眠くなる・・・他のブースの会話や咳でハッとなる経験、ありませんか?今回は施術中の眠気の原因について解説します。

血糖値スパイクで眠くなる

施術前に糖質を多く含むもの(ごはん・パン・スイーツなど)を多く摂ると、血糖値が急激に上がり、
それに反応して膵臓からインスリンが大量に分泌され、血糖を下げようとします。しかし血糖値が今度は急激に下がってしまい低血糖状態になり脳へのエネルギー不足に。その結果強い眠気がやってきてしまい、最悪の場合施術中に居眠りしてしまい、クレームに発展してしまう場合も。

糖質が多い食べ物ランキング

糖質の多い食品をランキングしてみました。砂糖が1位でパン類が9位の最下位と意外な順位です。

砂糖が多く含まれているチョコ、ジャムパン、ジュースは控えめにしたほうがいいかもしれません。

糖質が少ない食べ物ランキング

次に糖質が少ない食べ物の順位です。これを参考に持っていくおやつを決めてもいいかもしれません。

個人的おすすめは「ゆで卵」「ナッツ類」、ランキングにはありませんが高カカオチョコレートです。

食べた直後も注意

食事をした直後は血液が消化器官に集中し、脳の血流が一時的に減少するため眠くなりやすいです。こうなると食後30分は睡魔と戦うか、仮眠をとるか、予約をずらすかなど手間がかかってしまいます。食事をする時間を決め、その前後15分は予約が入らないようにブロックを入れておくか他のセラピストに代わってもらうか対策しておきましょう。

BGMそのもので眠くなる

施術スペースでかける音楽はリラックス効果の高いBGMが常に流れ、眠気を誘います。そういった場合には以下の方法をおすすめします。

【施術中】 深呼吸をする(息を吸う方に意識)

  • 眠いときは呼吸が浅くなりがちです
  • ゆっくり深く吸って、短めに吐く呼吸を3〜5回行います
  • 「吸うとき」に意識を集中すると覚醒度が高まります

【待機中】顔や首元を冷やす(または冷水で洗う)

  • 冷たい刺激が交感神経を刺激して目が覚めます
  • 顔・うなじ・手首などを冷やすのが効果的です
  • 冷たいおしぼりや保冷剤、洗顔などもおすすめです

【施術中・待機中】体を動かす・軽いストレッチをする

  • 寝ているお客様が気づかない程度に体を動かします
  • 背伸び、肩回しなどで血行を促進しましょう
  • 腿上げやかかとの上げ下げで太ももやふくらはぎなど大きな筋肉を動かすとより効果的です

私は場所があればヨガの猫のポーズをしています。肩の背中が伸びるので肩こり・背中がつらいお客様に勧めることも。

※注意点※

深呼吸しても眠気が取れない場合、もしかしたら室内の酸素が少ない可能性があります。10分ほどの換気で部屋の空気が入れ替われば解決します。狭いブースの店舗だと起きやすい現象です。

睡眠不足(量・質ともに不足)

仕事やプライベートなどのストレスからくる睡眠不足、ゲームや漫画での徹夜はNGですがついついやってしまいがちな現代社会。そのせいで施術中眠くなるのは何とか避けたいところ。解決方法としては以下の通り

仮眠をとる

体が横になれるスペースがあれば思い切って寝ることをお勧めします。ただし30分以上の睡眠はNG。

10〜20分 → 軽いノンレム睡眠(浅い睡眠)にとどまる
→ 脳がリフレッシュされ、起きたときスッキリ
→ 記憶力・集中力・判断力が一時的に向上

30分以上寝ると?
→ 深い睡眠に入りやすく、「睡眠慣性(起きたときのだるさ)」が起こる(施術で長時間寝ていたお客様が起きた時と同じ状態)
→ 仕事に戻るのが逆にツラくなることも

座った状態で目をつぶるだけでも効果があるので睡眠不足で眠気がひどい場合は10分~20分の仮眠を、16時以降は夜の眠りに悪影響が出るのでどうしてもというとき以外は避けましょう。

自宅の睡眠の質を上げる

睡眠時間が短くなりがちであれば睡眠の質を上げ、少しでも体と脳の回復ができるよう努めましょう。



軽いストレッチや深呼吸をする

  • 寝る前に体と神経をゆるめて、副交感神経(リラックスモード)を優位に。
  • ヨガや足のマッサージもおすすめ。

部屋を快適に保つ

  • 温度は約18〜22℃、湿度は50〜60%が理想。
  • 真っ暗で静かな空間、もしくは快眠用のBGMやホワイトノイズを使うのも効果的。

寝る90分前に入浴(40℃前後)

  • 深部体温を一度上げて、その後下がるタイミングで眠気が自然に訪れます。

寝る前に考えごとをしない

  • 心配事や予定の確認は脳が活性化するのでNG。
  • ホットアイマスクで強制的に目をつぶって暖かさを感じながらそのまま寝落ち【おすすめ】
  • ノートに書き出して頭の中を空にする「マインドダンプ」も効果的。

まとめ

施術中お客様につられて眠くなることが当たり前のこの業界、うまく眠気と付き合うこともセラピストの嗜みではないでしょうか。お客様には癒やしを、自分は施術に集中できる環境を心がけていきたいですね。

ご拝読ありがとうございました𓃠

おまけ

本当にあった怖い話

少し前に待機中にブラック◯ンダーをガツガツ食べていたセラピストがいました。案の定その人は血糖値スパイクを起こし施術中にウトウト・・・ガッツリ居眠りしてしまいました。常連の方だったので施術後居眠りについて指摘されましたが「お客様がそう感じてしまったなら申し訳ありません。ただ居眠りはしていません」と謝罪からの否定。もちろんお客様は大激怒。上層部にも報告が行き会議の結果「解雇」に。実は以前から居眠りの注意を受けていたとのこと。にもかかわらず改善されていないのでその人にとっては最悪な結果に。自業自得といえばそうなのですが、指摘されたことは速やかに直しましょう。たかが居眠り、されど居眠り。一層身を引き締める出来事でした。

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